酷暑の島国を脱出して大陸へ
直前予約なのにお得で充実
スペイン旅行2013年「夏のハイシーズン編」
写真はセビリア近郊のカルモナのパラドールからグラナダへ向かう際に走ったA-380。途中のマルチェナまで約17キロ、ほぼ直線の道が続く。この間、ゆっくり走って20分ほどで、すれ違ったのは車1台と自転車1台だけ。
「はるか地平線が四方に広がり、この惑星上にただ自分だけがいる」という世界へどっぷり入りこめた。(人の目の高さで地平線まで約⒋5キロ)
さらに、この辺りはひまわり畑らしく、6月ごろ? の満開なら、とんでもない空間になりそうだ。自転車で走れば、別世界にトリップできるだろう。
早々と東京で梅雨が開けた7月、クソ暑い島国を脱出する旅に出たくなった。
海外は2年ぶり。今回の目的地スペインは、数10年ぶりになる。ヨーロッパは、都合4度目か。トーマスクックの時刻表を片手に、ヒッチハイクで巡った、青春の思い出に満ちた場所だ。
旅に出て、どこまでも続く地平線を眺めながら、中世へタイムトリップしたい。領主様になったように城で眠り、悠久の歴史ロマンの中へ身を浸らせたい。
地獄のような日本の酷暑の中で、雑事に追われる日常を蹴飛ばしてやる。
「そうだ、やるぞ」と意気込んだが、やっぱりカネがない。その上、夏のヨーロッパは、バカンスのハイシーズンだ。7月から計画するのは、いかにも遅い。
だが、さんざ個人旅行を嫌い、もっぱらツアーばかりだった嫁に、「本物の旅」の醍醐味を味あわせて、ダンナの権威を回復し、待遇を改善することは急務だ。
カネがない、時間がない、体力もない人に向けて、お得で充実したスペイン個人旅行を実現するために。geromazuの経験を公開しよう。