絶景を肴に味わうディナー
中世のまま時間が止まったような街「トレド」。ここは今回の旅のメーンの一つで、パラドールに2泊する。
眺望抜群、丘の上のパラドールに夕暮れが迫るころ、そよ風が吹くレストランのテラス席からは、世界遺産「トレド」を一望にできた。
レストランに隣接する貸し切りスペースでは、どうやら結婚式の披露宴が行われるらしい。陽気なラテン音楽が流れてきた。地平線の彼方まで、澄み渡る夏の青空へ向かい、叫ぶような明るい歌声が響く。太陽は次第に高さを失い、青空は静かに闇を受け入れようとしている。
今日は週末。トレドの街がライトアップされる最高の条件で、自分がまるで絵はがきの世界の中へ入り込んでいくようだ。
テイスティングで注がれたワインの香りを鼻に運んで「ボノ」と一言。絶景を肴に味わうディナーのスタートである。で、目の前にはドレスアップした美しい嫁がいるのだ。
オーマイガー。