グラナダでアルハンブラ宮殿へ
前日の「カルモナのバカンス」が台なしになったのは、チケットマスターでアルハンブラ宮殿を予約したのが原因だ。
暑さを避けて午後より夕方に観光するのが、スペインの掟。なのに午後5時半だと「夕食が近い時間だから、まずいだろう」と午後2時半を選んだバカがいた。気づいても後の祭りで、チケットマスターは、一切変更がきかない。
おかげでカルモナでは、正午のチェックアウトまで、のんびりバカンス気分に浸ることも、途中の夢のようなルートA-380をじっくり堪能することもできなかった。
ではアルハンブラ宮殿に、カルモナやルートA-380を上回る魅力があったか? 夏のハイシーズンの観光名所なんて、世界中どこだって一緒。ただ単にきれいで、写真を撮れば絵になる場所だ。暑くて人も多いし、10分ごとに休憩ばかりしていた。
噴水があるアラブ風のパティオは、イヤでも類似のものをスペイン各地で見ることになる。確かにアルハンブラ宮殿は、その頂点に立つほどすばらしい。
が、カルモナの古城とルートA-380を上回る感動を得ることはできなかった。喜んでいるのはツアーの観光客ばかりだ。